『健全なる精神は健全なる身体に宿る』
故事ことわざ辞典によると次のような意味らしい。
体が健康であれば、それに伴って精神も健全であるということ。また、何事も身体がもとであるということ。
しかし、本来の意味は少し違うらしい–
これは古代ローマ時代の詩人ユウェナリスの言葉だそうです。
そして原型は『健全な精神は健全な肉体に宿れかし』 或は 『健全な精神は健全な肉体に宿らしめよ』が正しいらしく、それが意味するところは『健全な肉体に健全な精神が宿ればいいなぁ』ということらしいです。
肉体が健全だからといって必ずしも精神が健全とは限らず、心が病む場合もあります。
本来、武道も心を強くするものですが、武道をやったからといってメンタルヘルス不全に陥らないという保証はありません。
武道をやり、尚且つ心のケアも怠らないようにしないといけない。
武道には、心を強くすることが出来る要素が多くあります。武道の要素を活かしながら心理学的な手法も用いることによって最大の効果を引き出せるような気がします。
西尾昭二先生は『真武科育』という言葉を晩年多く使われていました。
直訳すると、「真の武道を専ら育てる」でしょうか?私はこの言葉を参考にして、『心武科育』という造語を創ってみました。
直訳すれば「心の武を専ら育てる」となります。